地域活動コラム
まちづくりインタビュー
2026年09月16日 [まちづくりインタビュー]
地域の日常に寄り添う場所へ――「TOTSUKA MIRAI WEEK」が育む施設と住民のつながり

地域の日常にある施設だからこそ
毎年、東急プラザ戸塚で開催されている「TOTSUKA MIRAI WEEK」。今年で11回目を迎え、過去最多となる様々な店舗が出店し、賑わいを見せました。商業施設である東急プラザ戸塚と、地域に暮らす人々。日常的に利用する場所ではあっても、施設と住民が一緒になって何かを生み出す機会は、意外と多くありません。
「TOTSUKA MIRAI WEEK」で生まれる一つひとつの接点が、地域との新たなつながりを育んでいます。
今回は、東急プラザ戸塚 施設長の藤井智子さん、イベントを担当する斧田涼花さんにお話を伺いました。
商業施設の価値が変わっていく中で
コロナ禍以前から、商業施設の使われ方や価値が変わっていくことを感じていた藤井さん。
「物を売るだけでは、立ち行かないのではないか」と、危機感を抱いていたといいます。
そんな中でコロナ禍を迎え、消費行動の変化はさらに加速。この流れは特に都心部の売上に大きな影響を与えました。
一方で、戸塚は都心ほどの影響はなかったと話します。
「改めて戸塚は、地域の皆さんの日常生活になっているエリアなんだと実感しました」
東急プラザ戸塚は、その場限りの消費を生むだけではなく、地域住民に長く愛される施設であることが必要だと考えるようになりました。
「大きい事を言うが、皆さんのインフラになれないかと思ったんです」
戸塚は、多くの住民に長く愛され、親しまれてきた地域。その中でも特に多いのは、子育て世代です。
「子育てをテーマに、未来につながるような施策・演出をしていきたいと思ったんです」
そこで生まれたのが、「TOTSUKA MIRAI WEEK」。
「今の若い方たちに『戸塚っていいところだよね』と言ってもらえるようなコンテンツ・象徴になれたらいいなと思っている」と、藤井さんは言います。
イベントを続ける、その先にあるもの
「こういったイベントは慈善事業では出来ません。企業として収入を得ることは絶対なんです。ただ、目に見えて収支に反映されるものではないので、社内で説明するときは苦慮しています」このイベントを通じて、お客様が来店し、商品を買っていただくきっかけになってほしい――。
目先の利益だけを追うのではなく、こうした活動を通じて地域との関係を築き、東急プラザ戸塚に人が集まり続ける土台をつくる。その積み重ねが、将来的な利益につながると考えているのです。
こうした考えは、社内でも共通認識になってきたそうです。
地域との距離が近づいて見えたもの
今年のイベントは、個人での出店も多かったのだそう。「お客様とすごく距離が近くなった気がするんです」
地域で活動する一人ひとりと接する機会が増えたことで、施設側にも変化が生まれました。
「個人で戸塚のためにやっている方々がいることは認識しています。
その方の活動がより拡がるような場としてここを使っていただきたいんです」
地域住民との距離が縮まったことで、地域の声をより身近に感じられるようになり、取り組みにも変化が生まれているといいます。
「日常に、常にいる」施設を目指して
「『日常に、常にいる』ことはずっと意識しています。でも、日常に寄り添うことは簡単なようでとても難しいんです」と話す藤井さん。日頃からお客様が何を求めているか、考えることが大事だと語ります。
また、地域で同じような想いを持って活動する方には、ぜひ気軽に声をかけてほしいそうです。
「何かしらのきっかけがご提供できるかもしれないですし、我々の考えが変わるきっかけにもなるかもしれません」
地域との出会いが、未来をつくる
「TOTSUKA MIRAI WEEK」は、商業施設と地域住民が出会い、一緒に地域の未来を考えるきっかけになっています。地域の日常に寄り添う施設でありたい――。そんな想いを持つ東急プラザ戸塚にとって、地域との接点は、イベントを盛り上げるためだけのものではありません。そこで生まれる出会いや声が、施設のこれからを考えるきっかけにもなっています。
次回「TOTSUKA MIRAI WEEK」を訪れた際には、イベントを楽しむだけでなく、そこに生まれる施設と地域のつながりにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
団体情報
【団体名】東急プラザ【所在地】横浜市戸塚区戸塚町16-1 トツカーナB111センターオフィス
【アクセス】東海道本線・横須賀線・横浜市営地下鉄「戸塚」駅 西口 直結
【TEL】045-862-5319
【営業時間】10:00〜20:00
【オフィシャルサイト URL】https://www.tokyu-plaza.com/totsuka/


