成田 智信|地域活動を担う仲間達|MIRAI JOHO 編集室は、戸塚区エリアの人・企業・NPOをつなぐ地域情報発信プラットフォームです。

MIRAI JOHO 編集室

地域活動を担う仲間達

基本情報

成田智信 立場・役割 「浄土真宗本願寺派 善了寺」住職

活動分野 高齢者/地域活性

主な活動エリア 戸塚区

団体名 浄土真宗本願寺派 善了寺
住職 成田智信
戸塚での再興時期 約400年前の天正年間
公式HP http://www.zenryouji.jp
関連SNS Facebook(善了寺)
https://www.facebook.com/zenrryouji

Instagram(善了寺)
https://www.instagram.com/zenryouji/

Instagram(看板ネコ チロの部屋)
https://www.instagram.com/chiro_heya/

YouTube(善了寺ともに講 公式チャンネル)
https://www.youtube.com/@tomonikou

TikTok
https://www.tiktok.com/@user8215579705846
団体名 還る家ともに(デイサービス)
代表者名 成田智信
設立年 2005年
利用人数 デイサービスの利用者は週1回から週3、4回までで1日あたり最大10人(現在はのべ30人が利用)

地域活動のきっかけ・想い

地域の活動に関わるようになったきっかけ
通所介護(デイサービス)「還る家ともに」の活動のきっかけは、いつもお参りをしてくれていた門徒さんが高齢になり、寺の下の坂道を登って来られなくなったことです。
江戸時代は階段でしたが、祖父の代に坂道にしたことで急な角度になったのです。人生の最晩年、一番仏法が支えになる時期に、お寺に来られないというのは本当に悲しいことです。
それをどう解決しようかと考えていく中で、私の連れ合い(坊守)が社会福祉士だった縁から通所介護事業に出会いました。

大切にしている想い・軸
活動を続けていく上で一番大切なのは、「問い続けること、そして問われ続けること」だと考えています。
自分の信念や信じている世界だけを生きるのではなく、常に自分のあり方や姿勢を問い尋ねていく。そのためには、自分の姿をきちんと映してくれる「鏡」を持ち、映った姿を見ながら修正していく「永遠の微調整」が大切です。
また、続けることは、ただずっと続ければいいということではありません。始めたら終わりも考える。終わりがあるからこそ、次の始まりがある。そうした循環を意識することが、活動を続けていく上で大切なのだと思います。


印象に残っているエピソード
たくさんの出会いと別れの中で、特に心に残っているのが地域の盆踊りです。
お坊さんがやぐらの上で太鼓を叩くのは珍しいことですが、父から受け継いだ太鼓を叩きながら、地域の人たちの思いやつながりを次の世代へ伝えていくことの大切さを感じています。
また、亡くなった大切な方々を思い続けることは、デイサービスで出会った方々に心を寄せ続けることにも通じています。そうした思いを共有できる職員の方々との出会いも、深く心に残っています。

活動内容

現在向き合っている地域・社会の課題
デイサービス事業を通して、少子高齢化をはじめとする地域や社会の課題に向き合っています。
社会の課題は、一つの要因だけで成り立つものではなく、さまざまなことが複雑に関わり合っています。だからこそ、気づいたことや教えていただいたことを一つひとつ丁寧に受け止めながら、実践を重ねていくことを大切にしています。
また、例えばこまちカフェやこよりどうカフェと善了寺もそれぞれの理念や強みを生かし、多様な視点や実践をつなぎ、高齢者の人生や地域社会をどう支えていけるかをかを考えながら課題に取り組んでいくことも大切なことだと考えています。


活動内容
デイサービス事業は、お寺が地域と関わる大切な営みのひとつになっています。
朝のお勤めやお盆・お彼岸、お葬儀などの宗教活動も欠かせません。お寺の根本には、仏教を通して命の見方や受け止め方、そして長い歴史の中で受け継がれてきた文化を次の世代へ伝えていくことがあります。
形は時代とともに変わっても、亡くなった方とともに暮らすことや、先人から受け継いだものを大切にする姿勢は、今の暮らしにも意味があると考えています。
こうした営みが私たちの活動を支える根源の柱であり、その上に、地域との新しい関わりとしてのデイサービス事業があります。

成果・実績

活動の成果
デイサービス事業を立ち上げたことは、大きな成果の一つです。
また、ここ3〜4年は、「こよりどうカフェ」とともに活動することで、高齢者に加えて、子どもたちやそのご家族への支援にも取り組めるようになりました。商店会や町内会など、地域のみなさんに支えていただきながら活動できていることも、印象に残っています。
中でも、熊本地震の際に、商店会や戸塚区商店街連合会と連携して募金活動に取り組み、地域全体で支援の輪を広げることができたことは、特に印象に残っています。

いま感じていること

活動を通じて実現したい地域や社会
町が豊かに関わりを育み、この町に来たら新しい関係にまた出会っていける場が社会の中に開かれていくといいな、と思わずにはいられません。この町を作ってくれた人たちの思いや願いに常に立ち返り、 次に我が身が問われる。
そして自分のあり方が次の代、その次の代へとつながっていくのだということを、大切にしていかなければならないと思います。


活動を進める中で、いま大きく感じていること
いま大きく感じているのは、日本の暮らしの中で当たり前に受け継がれてきた文化や、人間の土台となるものが少しずつ失われていることです。
仏教でいう「生・老・病・死」も、かつては暮らしの中で自然に出会うものでしたが、今は病院や施設などに委ねられ、子どもたちが日常の中で触れる機会も少なくなっています。
その背景には、地域のコミュニティの衰えがあり、自分たちの暮らしを自分たちで支える力も弱まりつつあります。そうした状況が、今まさに少しずつ崩れ始めている「砂上の楼閣」のようにも感じられ、大きな課題だと思っています。


その状況を少しでも前に進めるための工夫や挑戦
専門家や市場にすべてを委ねるのではなく、子育てや介護、生きることや死ぬことを、少しずつ暮らしの中に取り戻していくことが大切だと考えています。
例えば、こまちぷらすが運営するカフェでは、カフェという文化の中で、子育てを地域の中で支える取り組みが行われています。介護も、デイサービスを通して家族が少し休み、また家庭でやさしく関われるような循環をつくることが大切です。
専門家だけで囲い込むのではなく、人と人との関わりの中で支え合える場やつながりをつくっていくことが、私たちの工夫であり挑戦です。

これから取り組んでみたいこと、広げていきたいこと
これからは、すぐに成果が出ることよりも、人と人が関わる小さな機会を丁寧に増やしていきたいと考えています。今回のように話を聞いてもらい、それが記事となって誰かの目に触れることも、その一つです。特別なことをするだけではなく、「人ごとにせず、話をしたり、話を聞いたりすること」こそが、活動の土台だと思っています。
震災支援にも長く取り組んできました。10年前に被災し、ようやくお寺を建て直して「これで300年もつ」と喜んでいたところ、5年後に再び被災した方もいます。そうした現実に向き合うとき、お寺だけで抱え込むのではなく、皆さんの思いや願いを集め、共にできることを考える支え合いの輪を、これからも広げていきたいと感じています。

地域との連携・協働について

これまでの関係団体・企業・学校・行政など
行政や介護関係の仲間も長年支えてくれました。何よりも街づくりをしたこともあり、商店街の方々、町内の皆さまの多くの方々に支えられて今の活動があると思います。

一緒に取り組んで良かったこと・生まれた変化
一番大きかったのは、明治学院大学との出会いでした。多岐にわたる様々な学びをさせていただきました。
戸塚には知の集積地としての大学がありますので、大学と街をどうつなげていくのかというのが、本当に大事なことだと思います。明治学院大学が戸塚になかったら、この形になってないと思います。

これからつながっていきたい地域の方
大学や商店会、地域の町内会など、さまざまな地域の方々とつながっていきたいと考えています。
その中でも、今、一番つながっていきたいのは、そうした地域のコミュニティにアクセスすることが難しい人たちです。
SNSや情報発信も活用しながら、これまで地域のつながりに接続できなかった人たちと、どう関わっていくことができるのか。それが、これからの大きな課題だと感じています。


もし一緒にできたら嬉しいこと・やってみたいこと
今、一緒に取り組みたいのは、2026年7月28日に起こった熊本地震への支援です。
一人でも多くの方に、それぞれの方法で関わってもらえたらと思っています。
「この団体の活動に参加してください」と一つに絞るのではなく、さまざまな熊本支援の窓口がこの街にある。そして、それぞれが自分にできる方法で支援できる。そうした多様な選択肢があることを、お互いに排除するのではなく、むしろ地域の誇りとして感じられるような活動をしていきたいと考えています。


地域の皆さまへのメッセージ
熊本地震の発災から間もない今、募金だけでなく、物資の支援など、さまざまな支援の方法があると思います。ぜひ、それぞれにできる形で参加していただけたらと思います。
大切なのは、支援の大きさではありません。大変なときにみんなで助け合う、「お互い様」という文化を、地域の中で育てていくことだと思います。
いつ、どこで災害が起こるかは分かりません。だからこそ、今ある「元気」を熊本につなげ、みんなで支え合いながら乗り越えていける地域のあり方を、これからも考えていきたいと思います。

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